防水材料とは?防水工事との関係、種類や使い方、特徴を解説!

防水材料とは?防水工事との関係、種類や使い方、特徴を解説!

近頃は梅雨や台風の時期はもちろん、それ以外の時期でも100年に一度というような大雨の降ることが多くなってきました。このような雨水にさらされることによる建物の劣化を防ぐためには、事前のメンテナンスが大切です。建物を雨水から守る工事を防水工事といい、屋根や屋上、ベランダなどさまざまな箇所に施されています。この記事では防水工事の概要、中でも工事に使われる防水材料を取り上げ解説します。

防水工事と防水材料

私たちが住む建物はすべて防水対策が取られており、雨を防いで暮らしや財産を、守る役割を果たしています。

防水工事とは

防水工事は建物の屋上や屋根、ベランダなど雨が降ると直に雨水がかかる場所における水の浸透を防ぐための工事です。戸建てやマンション、ビルなど建物の種類を問わず建物の中に雨水が入るのを防ぎ、劣化を防いで建物の寿命を長くします。適切な防水対策が取られていないと雨漏りなどのトラブルが起きやすくなり、柱など建物の重要な部分に悪影響が出るため、防水対策は非常に重要です。

防水材料とは

防水材料は水の浸透を防ぐために使用される材料のことです。防水層を形成するために使われるものを指し、アスファルトや屋根防水用塗膜、塩化ビニール樹脂や合成ゴム、アクリルなどが含まれます。

メンブレン防水とシーリング防水

防水工事には「メンブレン防水」と「シーリング防水」があります。メンブレン防水は薄い膜でできた防水層によって、屋根など広い面積をカバーする工法のことです。一方、シーリング防水は、すき間や周囲に合成樹脂などでできたシーリング材を入れて防水性を高める工法で、タイルの間などに詰められているコーキング剤がその例です。一般的に防水工事といえばメンブレン防水のことを指します。

防水工法の種類と防水材料

防水工法の種類と防水材料

防水工法は防水材料によって、「塗膜防水」「シート防水」「FRP防水」「アスファルト防水」に分けられます。それぞれについて詳しく見てみましょう。

塗膜防水

塗膜防水は主にウレタン系の防水塗料を屋上や屋根に塗布します。日本でもっとも普及している防水工法です。塗膜防水はシート防水などと比べ凹凸がある屋根といった複雑な形でも施工でき、仕上がりが美しいという特徴があります。劣化しやすいのはデメリットですが、5~6年ごとにトップコートを塗り直せば10年以上防水性能は落ちません。2、3回の重ね塗りのみのシンプルな工程で、工事費が安いことも特徴です。塗膜防水には「密着工法」と「通気緩衝工法」の二つの工法があります。密着工法は直接ウレタン防水材を塗り重ねる工法、通気緩衝工法は下地に通気緩衝シートを貼り付けて上からウレタン防水材を塗る工法で、防水層は破れにくいのがメリットになります。

シート防水

シート防水はゴムや塩化ビニール製の防水シートを屋根や屋上に貼り付ける工法です。シート防水に使用するシートは伸縮性に富み、劣化などによって建物が収縮する場合もそれに合わせられるという点がすぐれた素材といえます。ただ、防水シートが劣化した場合はシート全体を取り替えなければなりません。

塗るタイプと異なり、品質が安定しており、シートを貼ったあとでも上を歩けるため工事がしやすいでしょう。ただしシート状のため凸凹のある部分にぴったりと貼り付けるのは難しく、面積が広い場合シートを重ね合わせなければならないため技術が必要です。シート防水の工法には「接着工法」と「機械的固定工法」があります。接着工法は下地にシートを直接接着する工法で、機械的固定工法は鋼板やビスによってシートを下地に固定する工法です。

FRP防水

FRPはFiber Reinforced Plastics(繊維強化プラスチック)の略です。プラスチックにガラス繊維などが入っており、風呂の浴槽やベランダなどに使われている、ひび割れなどがしにくい頑丈な素材です。ウレタン防水と同じく塗膜による防水工法で、樹脂を流し込んでローラーなどを使って塗ります。ウレタン防水のように継ぎ目のない美しい仕上がりになりますが、耐用年数は短いのがデメリットです。

アスファルト防水

アスファルト防水工法のメリットはすき間ができにくく、防水効果が高いこと、施工してから硬化するまでの時間が短いことです。アスファルト防水には熱工法、常温工法、トーチ工法の三つの工法があり、それぞれ材料や方法が異なります。

熱工法は、溶かしたアスファルトで、アスファルトルーフィング(アスファルトを染み込ませた防水紙)同士を貼って防水層を作ります。常温工法は、粘着剤がついたアスファルトルーフィングをローラーで下地に貼りつけて重ねることで、防水層を作る工法です。常温工法は熱を使わないため臭いの心配がない上に安全性が高く、準備が簡単というメリットがあります。トーチ工法は、アスファルトでコーティングされた防水材の一部をトーチで溶かす工法です。

まとめ

防水工事はどのような建物にも必要な工事です。防水工事に使用される防水材料にはアスファルトやウレタン樹脂、塩化ビニールなどがあります。防水工事は使用される防水材料によって「塗膜防水」「シート防水」「FRP防水」「アスファルト防水」に分けられ、この中で普及しているのが、ウレタン樹脂による塗膜防水です。

「榎本塗装店」は地域密着型の防水・塗装の専門店として、いつでも相談できるパートナーでありたいと願っています。小さな工事から屋根の葺き替えまで、幅広く対応できる技術力が当店の強みです。屋根や外壁の無料相談も承っておりますので、ぜひご利用ください。

CONTACT US

042-843-3013
営業時間:9:00~18:00 定休日:日曜

AREA

八王子市 / 立川市 / 武蔵野市 / 三鷹市 / 青梅市 / 府中市 / 昭島市 / 調布市 / 町田市 / 小金井市 / 小平市 / 日野市 / 東村山市 / 国分寺市 / 国立市 / 福生市 / 狛江市 / 東大和市 / 清瀬市 / 東久留米市 / 武蔵村山市 / 多摩市 / 稲城市 / 羽村市 / あきる野市 / 西東京市 / 西多摩郡

静岡県東部、神奈川県、埼玉県近郊
※上記エリア以外も一部対応可能地域です。詳しくはお問い合わせください。

ページ上部へ