現在の日本の住宅では、塗り壁よりもサイディングが主流です。サイディングにも耐用年数があり、劣化や損傷に応じて適切なリフォームが必要となります。サイディングの張り替えは外観をきれいにするだけでなく、内部の補修も可能なため、築年数の古い住宅におすすめです。本記事では、サイディングの張替えを行うメリット・デメリットと、張り替えに適した時期を解説します。
サイディングの張り替えとは
現在外壁に張られているサイディングを剥がし、新しいサイディングに張り替える大規模工事です。サイディングのリフォームには再塗装や重ね張りもあるものの、それらで対応できない劣化や損傷には、張り替えが適しています。サイディングの耐用年数は25~30年ほどであり、定期的に再塗装などのメンテナンスを行うことで長持ちするでしょう。しかし、再塗装を繰り返しても年月とともに劣化は進み、サイディングの劣化に伴い外壁内部にも影響を及ぼすことになります。そのため、耐用年数を迎えたサイディングの外壁は、張り替えによるリフォームが必要です。
サイディングを張り替えるメリット
サイディングを張り替えるリフォームは、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。ここでは3つのメリットを解説します。
外観が新築同様になる
既存のサイディングを撤去して新しく張り替えるリフォームでは、外壁を一新するため新築同様の外観を手に入れられます。また、デザインや色も好みのものに変更できるため、以前とは違う外観にしたいという人にもサイディングの張り替えはおすすめです。
外壁内部の補修ができる
サイディングの張り替えでは古くなった外壁をすべて剥がすため、外壁内部の状態に応じて補修が可能です。防水シートや断熱材が劣化していると、雨漏りやカビが発生します。これらの症状は外壁塗装やサイディングの重ね張りでは解消できず、サイディングを剥がしてからでないと補修ができません。また、雨漏りなどの症状がなくても、サイディングを剥がしてみると内部の劣化や腐食が見つかることもあります。そのため、サイディングの張り替えは外からでは分からない内部の状態も確認でき、必要に応じて補修ができるのも大きなメリットです。
将来の老朽化を防げる
サイディングの張り替えによって新しくなった外壁は、定期的なメンテナンスを行っていれば、20~30年ほどは大規模な修繕が不要となります。張り替え時に外壁内部の状態の把握や補修もできるため、施工後に安心して過ごせる時間が長くなります。
サイディングを張り替えるデメリット
サイディングのリフォームにおすすめの張り替え工事でも、知っておくべきデメリットがあります。張り替えを検討する際は、以下の点も把握しておきましょう。
ほかの補修工事と比べて費用がかかる
既存のサイディングを剥がして新しいものに張り替えるため、大規模な工事になります。その分コストもかかり、ほかの補修工事よりも費用が高額です。
廃棄物の処理が必要になる
張り替え工事では既存のサイディングが廃棄物となります。サイディングは産業廃棄物として適切に処理する必要があり、その分処理費用もかかるのです。さらに、2004年以前に建築した家である場合、サイディングにアスベストが使用されている可能性もあります。アスベストの処理には特別な作業を有するため、該当するサイディングの撤去にはさらに費用がかかることを覚えておきましょう。
施工期間が長い
サイディングを剥がす作業があるため、ほかの補修工事よりも長期間になりがちです。外壁内部の補修も行う場合は、さらに工期が長引くでしょう。目安としては3~4週間程度ではあるものの、工事内容や天候などによっても変化します。エアコンの室外機や給湯器の養生、撤去もあり、工事期間はそれらの使用ができなくなる可能性もあります。サイディングの張り替え工事は普段の生活に支障が出ることもあるため、とくにエアコンを使う夏場は工事を避けたほうがよいかもしれません。
サイディングの張り替えと重ね張りの違いとは
サイディングの大規模なリフォームには、張り替えほかに重ね張りがあります。重ね張りはカバー工法とも呼ばれ、既存のサイディングを撤去せずに上から新しいサイディングを貼る方法です。剥がしたり処理したりという作業がないため張り替えよりも費用を抑えられ、工事期間も比較的短く済むのが特徴です。ただし、サイディングが二重になることで外壁全体の重量が増し、耐震面に不安が生じることがあります。また、重ね張りにより外部と内部に気温差が生じることで湿度が溜まり、結露が発生しやすいというデメリットもあります。サイディングの軽微な劣化や損傷には重ね張りでも対応できるものの、内部の状態確認などはできないため、劣化が著しい場合や耐用年数が近い・経過した外壁には張り替えがおすすめです。
まとめ
耐用年数を迎えたサイディングは、張替え工事を行うことで新しく生まれかわり、家全体の寿命も延びることになります。また、耐用年数に関係なく損傷が激しい場合は、早急に張替えが必要です。サイディングの張り替えは、外壁工事の経験が豊富なリフォーム業者に依頼するのがおすすめです。
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