外壁塗装に使う主な塗料5種類は？それぞれのメリットとデメリットについて解説！

外壁塗装で使用される主な塗料5種類

外壁塗装ではさまざまな塗料が使われますが、そのなかでも代表的な5種類を紹介します。アクリルやウレタン、シリコンなどがあるので、それぞれのメリットとデメリットを把握しましょう。

アクリル塗料

アクリル塗料は発色性に優れているのが特徴です。塗料のなかでも低価格で注文できることがあります。コストを抑えながら、見栄えをよくしたい方におすすめです。弾性のアクリル塗料なら、クラックへの追従性もあるため、ダメージ補修にも役立つでしょう。ただしアクリル塗料は、屋外の耐久性に劣っており頻繁に塗り替えなければいけません。外壁材によっては水分を嫌うものもあり、その場合はアクリル塗料が合わない点に注意しましょう。

近年はアクリル100％でてきた「ピュアアクリル塗料」も見られます。従来のアクリル塗料は耐久年数が約5～8年ですが、ピュアアクリル塗料なら13～15年以上持つことがあります。塗装を長持ちさせたい場合は、こちらが選択肢になるでしょう。近年は不純物がなくて耐久年数に優れたピュアアクリル塗料が注目されています。発色性と耐久性の両立を目指すなら注目してください。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は木や金属など、さまざまな素材に対応でき、耐久年数は約7～10年になります。メリットはさまざまな家屋に対応できることです。そのため外壁と塗装のミスマッチを避けやすいでしょう。さまざまな素材になじめるため、塗装失敗のリスクを抑えられます。

ただしシリコン塗料などと比べて、耐久年数が短い点に注意してください。近年はウレタン塗料とシリコン塗料で、価格差が見られない場合もあります。その場合は耐久年数の差から後者を選ぶ方もいるでしょう。ウレタン塗料はさまざまな外壁になじみやすいといえますが、シリコン塗料との価格差に注意しないと、想定よりコストがかかるかもしれません。

シリコン塗料

シリコン塗料は、耐久年数の長さから人気です。約10～13年は持つとされ、メンテナンスをしやすいのがメリットといえます。塗装業界でも需要が大きく、さまざまなモデルが販売されています。健全な業者なら、生産管理のノウハウにも優れているので、良質な塗装につながるでしょう。

ただしシリコン塗料は、数が多いために良質なものからそうでないものまであります。業者によっては劣悪な塗料を使い、施工不良のようなトラブルを起こすかもしれません。以上を防ぐには、業者の施工実績と取扱塗料の性能を見極めてください。加えてシリコン塗料によって価格が大きく異なるため、質とのバランスを判断しましょう。このような注意点はありますが、塗料をきれいに持たせやすい点でシリコン塗料は見逃せません。

無機塗料

無機塗料は汚れ防止効果があり、約15年以上の耐久年数も特徴です。メリットは特殊なメカニズムからなる耐久性になります。汚れ防止無機を使っており、結合エネルギーは紫外線より強いとされるのです。そのため外的環境の影響に負けず、外壁の状態を良好に保ちます。

一方で塗膜が固く、外壁の素材によってはひび割れしやすいのがデメリットです。たとえばモルタル壁に塗ると、短期間でひびが生まれるかもしれません。無機である鉱物成分が入っていることから、固い塗膜が生まれやすいのです。そのため外壁との相性を慎重に考えなければなりません。無機塗料は結合エネルギーによって耐久性を高めていますが、モルタル壁のように合わないものもある点に注意してください。

フッ素塗料

フッ素塗料も約15年以上の耐久年数が特徴です。そのメリットは長期間にわたる良好状態のキープになります。変退色や艶引けが起きにくく、長期間にわたって新鮮な見た目を保つでしょう。マイホームはきれいな状態が住みやすいので、見た目を守ってくれるフッ素塗料に安心する方もいます。

一方でコストの高さがデメリットになるかもしれません。たとえば施工不良で再塗装になると手痛い出費なので、メンテナンスや工事計画を慎重に決めてください。また無機塗料と同様に塗膜が固く、外壁の素材によっては短期間でひび割れします。マイホームの外壁を調べておき、フッ素塗料との相性を知りましょう。外壁との相性次第になりますが、塗装がうまくいけば手入れをしやすくなるでしょう。

まとめ